大河ドラマにみる軍師、Number2ブーム
ここ数年の大河ドラマ。
2011年 江 江 上野樹里
2015年 花燃ゆ 杉文 井上真央
最近の傾向
だいたい戦国時代が半数、それと奇数年が女大河、偶数年が男大河と順番になっている。よく言われていることですが、顕著ですよね。でも、この女大河、直虎は個人的に楽しめていますが、その他の女大河は創作感が強すぎてだいたい途中でドロップアウト、または最初の1話から3話の間にドロップアウトしてしまっています。女大河はやはり評判わも悪いらしく、2018年は西郷どん、2019年はよくわからないけれども朝ドラ大河で東京オリンピック?関連みたいなので、女大河の系譜は絶たれた模様。よかったよかった。
その他に傾向として気になるのは、Number2や軍師的ポジションの人がクローズアップされがちだということ。昔は、それこそ坂本龍馬や平清盛みたいな、大大名や歴史を大きく動かしたような超有名人物、当主を扱うことが多かったのではと思いますが、最近はNumber2や軍師ポジションが人気なんですかね?
上記の中でいえば軍師官兵衛なんてモロにヒット。真田丸も幸村こと真田信繁は秀吉の奉行衆、最後は石田三成や豊臣を支える軍師で献身的な位置づけでしたし、真田丸の真の主役ともいえる信繁の父親真田昌幸も謀略で生き抜く軍師、策士タイプ。
もう少し遡れば、2009年の天地人は妻夫木聡の直江兼続でこちらもモロにナンバー2、軍師タイプ。2007年の風林火山は内野聖陽の山本勘助でやはり軍師タイプ。 もう一つおまけさせていただくと、2004年の新撰組は主役こそ近藤勇、香取慎吾でしたが、実際は土方歳三のドラマだったといっても過言ではなかったかと。
つまり、ナンバーワンを支える、そういう位置づけの人が多いんですよね。
これも時代で、ナンバーワンになるよりも献身的に支えたり、頭で機転をきかせて主の窮地を救ったりするナンバー2のほうが人気、憧れる、っていうことなんでしょうかね。
日本人らしいといえばらしいけど、それでいいのか、とも思ったりする。
今回の女城主直虎でも、もちろん主役は直虎で間違いないのですが、家老の小野政次が本当にいい役で高橋一生の人気もさらにあがりそう。やっぱり脇役というか、支える役がきっちり光っている。
王道的な人物は昭和大河を含め、一度以上やりつくした感があるからですかね。でも、それなりに知名度のある人物じゃないと1年間、ライト層を引きつけるにはきついから、せめてその大物に絡む人物にしてきているのかも。
個人的には人であったり時代であったり、大河でじっくり見てみたいものがあるのでそこらへんを描写してくれるような大河が来ることを願ってるだけなので、別に軍師タイプだろうがなんでもいいんですけれど、ちょっと系統的に一辺倒だなーとは思いますね。
朝鮮の役とかがあるから難しいんだろうけど、島津義弘とかやってほしい。王道的な大河希望です。
でも、東京オリンピック、これ、大河枠で誰が期待している人いるんですかね。私、下手したら1話目から見ない、初めての大河になりそうな気がしております。
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