明太子 つぶつぶ日記

福岡出身の男が、東京に家を買って日々生活で思ったことを綴ります。

過保護のカホコ 視聴中 思ったよりいい

現在、過保護のカホコ視聴中。現在9話途中なので全話視聴までもう少しなのですが、現状でコメントを。

タイトルにも書きましたが、思ったよりいい。最初はカホコの頭お花畑っぷりにイライラし、次にカホコの母親(黒木瞳)にイライラし、中盤以降は親族にイライラし。ほんと、クソみたいな人間ばかり。いい人間はパパとばあばだけ。


脚本もいろいろ詰め込みすぎ。掘り下げることをせず、あちこちで問題を多発させて重ねてぐだぐだ。もういい人であるばあばの最期、お涙ちょうだいで家族の絆最高!というエンドにしたいのかなーという予想すら感じさせる。これは最後までみてみないとミスリードなのか、本当に浅はかな展開なのかはわからないけれど。

と、ここまで書くと不満ばかりのダメドラマ、どこがいいのか、となると思うのですが、ハートウォーミングな話が私自身、好きだからなだけかも。

特に8話、ハジメちゃんが生みの母親に会うシーン、そしてそのあとのバス停でのバス待ちでの男泣きなどはとってもよかった。
あと、あれは2話くらい、はじめちゃんを貶されてもう会うな、といわれたときのカホコの、人生初の反発は面白くてよかった。いっこいっこの題材とか、シーンはいいんだけど、それ以外が微妙、という印象。

というか、途中で方向かわったよね。最初は特におもしろかった。いきすぎた家族愛、モンスターペアレント、過保護、そういうものへのアンチテーゼ的な話かと思ったし、大地からの軛というか、家族からはじめちゃんの影響で真っ当な人間にカホコが成長する姿を描いていくのかと思った。でも、途中から逆にはじめちゃんが家族愛に目覚め矯正されていく展開に。おいおい、はじめ、脚本、そういう方向でいいのか、といいたくなるくらい(笑)

やっぱり、このご時世、家族マンセー、愛至上主義への反抗の流れは難しかったのだろうか。
もしかして、脚本ももっといい人だけど、テレビ局やスポンサー等の意向で方向転換せざるをえなかったんじゃないか、と勘ぐりたくなる展開だった。
こういう方向転換をせず、当初のとおり、箱入り娘や現実を知らない人形・ロボットが自我にめざめていく、そういう話がみたかったなあ。
特に冒頭の、なぜ仕事をするのか、人を幸せにするためにどうすればいいのか、あの方向性にしたほうが一般受けもよかったとおもうんだが。

初志貫徹しておらず、残念なところも視る上でのフラストレーションも多かったが、随所に面白いところがあって、惜しい作品だなと。

あと、この親族は1度、みんな痛い目にあって根性叩き直した方がいい。
あ、でも、お父さん(時任三郎)は別ね。いいキャラしてるし、この人はいい人。

道の半ばに (1969年)

道の半ばに (1969年)