明太子 つぶつぶ日記

福岡出身の男が、東京に家を買って日々生活で思ったことを綴ります。

恋と嘘 再視聴と考察1

恋と嘘関連で三連投。さぞハマっていることだろう、と思われそうだが、それなりに面白い設定だったので、作品というより周辺状況が気になっている。興味本位、というか。

最初は流しで見ていたのだが、結局明かされない内容、伏線があまりにも多いし、やっぱり高崎様の謎はかなり気になる。原作も完結しておらず、このナゾも明らかになっていない模様。なので、もう1度視聴して推測してみたり、見逃している伏線、プロットを確認してみようと。原作読んでないし、再視聴も作業しながらの流し見なので的外れかもしれないけど、とりあえず恥を晒すつもりで書いてみます。

 

まず、先に結論というか、仮説から。高崎さんの謎はおそらく、子供を産めない体、病気なのではないかということ。あとはその仮説を元にシーン、描写に当てはめていこうかと。

 

第1話

やっぱり第1話、見直して見たらものすごく重要な情報のある回で、しかもミスリードしてしまってた部分も見受けられた。思い込み、けっこうあったなー。

 

A、少子化対策のゆかり法


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冒頭でゆかり法の大雑把な説明がある。ここで、そもそもおおきく取り間違えていた内容に気づいた。以前のエントリーでも書いていたのだが、ここでミスリードがあった。長年、アンケートなどで科学的にマッチングされている、とあった。なので、最適は異性として、恋愛対象として最適なのだと勘違いしていた。でも、そもそもこの制度の根幹は少子化対策なのだ。五体満足、なんの障害もない場合はいいだろう。でも、妊娠できない病や体の人は?同性愛志向者は?インポデンツは??このような人はどのようにマッチングされるのだろう。システムがどんなに優れた制度でも、その制度から外れる人はいる。今回、少子化対策のシステムであるならば、性行為や出産のできない人はシステム上どう扱われるのか。このあたりの描写があまりにも薄いというか、言及されていない。システムの影の部分がブラックボックスになっていることに危険があり、それが先ほど述べた仮説に繋がった。

 

B, 満16歳以上

Aと同様、システムの紹介の中で。これはAとも関連してくるが、システム上明らかになっていない部分がある。満16歳の誕生日に政府通知が届くとあるが、高崎様は政府通知が届いてないし、それをみんなが知っていて不思議に思っていない。16歳の誕生日に届く人と届かない人がいる。これも勝手なミスリードだが、最初はお互いが満16歳になった時に通知が来る、のかと思っていた。つまり、16歳の誕生日に通知が来ない人は、相手が年下であり、通知がまだできないのだと。(仮にタイムラグがあると一方が将来の相手と知り、もう一方は知らないまま期間を過ごすことになる。これは人間関係としても歪なものになるのでは?)

現に、ネジが誕生日になると通知がネジにも、真田虫にも同時に行われている。真田虫はネジの一つ学年が上なので、やはり満16歳の誕生日に必ず通知がくるのではなく、相手も16歳になっていることが条件だと思われる。だからこそ、高崎様に通知がないのは別段おかしいものではなく、周りも受け入れているのだと思われた。これは半分当たっているとは思うが、仮説通りだとすると、高崎様には通知が来ない可能性も...

 

C.結婚しないぞー、おー!!
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 武田(竹田?)が結婚しないといいだし、男子達が円陣を組む。クールな仁坂が入っていることもポイントだが、何よりも重要なのは唐突に高崎様が入ってくること。つまり、高崎様は誰とも結婚しない(もしくは結婚出来ない)と覚悟という決意を表している。多感な高校生、16歳の女の子が最初から結婚しないと決意しているケースってレアなのでは?容姿に自信なくて結婚できない、と諦めているケースは別として。

結婚しない、できないと覚悟している。初見ではただの日常シーンだと思って見過ごしていたが、これは強力なメッセージだ。

 

 D.は、なんで??(怒)
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 ネジの通知相手を男子がからかっている、騒いでるシーン。仁坂は悪意をもって、高崎様に見るように声をかける。空気を悪くしないように気を使う高崎様も、ここでは不機嫌さを隠しきれない。

E.古墳
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 これは未だに謎。ネジは古墳好きの古墳オタクなのだが、これには意味があるのだろうか。

四月は君の嘘、で、コウセイが玉子、黄身が好物だというのは暗喩として組み込まれていた。この古墳、なんか意味があるのかな?不明。

 F.涙

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 告白を受けて、涙するシーン。両思いで嬉しい涙かと思ってたけど、これは通知によって結ばれることがないことを知っていた虚しさも。

G.痴女性
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 これは単に男の理想というか、品がありながらも本人の前では積極的でエロいという妄想なんだろうけど、この理由付け、いいわけについて。高崎様は仮説どおりであれば、ゆかりシステムから外れるわけで、ネジとも、その後出会う人とも全うな恋愛ができる可能性は少ない。

そのあとのシーン↓でもあるように、この30分の思い出だけで今後の70年を過ごしていける、というように、このネジが人生最愛の人で、今後の恋愛はできないと覚悟している。16才でこれだけ絶対的な思いを確信的に思えるのは現実世界ではメンヘラなレベル。

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 2話以降でもちょいちょいでてくるシーンを含めての飛躍的な推測だが、高崎さまの政府通知の本来の相手がネジで、それを高崎さまは知っているのではないか?だから、ネジが高崎さまにとって本来最高の相手だとここまで確信できている。でも、システムから外れてしまったため、 ネジとの思いを自粛しながらも歯止めがきかない、結果、この暴走ともいえる積極性につながっているのではないか。

ともあれ、これは希望的な推察であり、高崎さま擁護のための設定でもある。これが本当の設定であれば、男の理想を具現化するために、高崎さま人気をあげるために作者がちょっと無理してしまったケースになるのだろうか。

 とにかく、見直してみるとこの1話、けっこう伏線というか、キーワードがけっこうでていたんだなー。