明太子 つぶつぶ日記

福岡出身の男が、東京に家を買って日々生活で思ったことを綴ります。

万年筆 Plaisirは名器

半年くらい前から万年筆にはまっている。

仕事は営業マンで、手帳にずばばばば!と雑な字で書くことが多いので手軽なボールペンで十分だし、会社のネーム入りの安っぽいボールペンなら事務所にいくらでも転がっているので実質無料だし、ただ書ければいいという文房具にお金をかける必要などないと「合理的」に考えていた。

 

でもね、そんなもの、簡単に覆されてしまったんだ、プラチナ万年筆に。プレジールに。

 

 

いわゆる1000円万年筆。

万年筆ってもっと高いもんだと思ってた。

前述のとおり、ボールペンなんてただであちこちに転がっているし、いいペンなんてもっていてもすぐ紛失したりしてがっかりするだけだと思ってたけど、この万年筆買ってから紛失はない。前は一週間二週間したらボールペンなくなってすぐ事務所のボールペン開封してたワタシなのに。

 

んで、この値段なら一本くらい、もう少しマシなペンで、なおかつ無くなってもそこまでダメージが大きくないか、と思い、高級品だと思って手を出すことのなかった万年筆を購入してみた。

もう一度いう。ほんとにいいペンだから。

プラチナのプレジール。

 

 

Plaisir

 

もうね、書いてて気持ちいいのよ、まず。

最初思った。カリカリしててボールペンよりもなんか書いててかっこいいな、書いてる感があるな、と。

でも今にして思えば、これは正しい万年筆の書き感ではないんじゃないかとおもう。

万年筆はほんとに力が要らない。ペンの自重っていうのかな、ペン自体の重みだけでもインクがでてかける。ほんと、紙の上で手を、指を動かすだけ。

ボールペン使ってるときは気付いてもいなかったけど、書く時に紙に押し付け、力入れて書いてたんだなー、と。

 

高校生くらいまではもっとシャーペン、鉛筆などだったけど、大学以降は講義でもバイトでもボールペン。何かを書くということは鉛筆時代を含めれば相当な期間、相当な文字数書いてきただろう。なんの違和感もなく、意識さえせず力を使って文字を書いていた。

それが、万年筆で書き始めてすぐにその無意識に気づき、この文具の素晴らしさが悟れた。なんでもっと早く出会わなかったのか、気づかなかったのか、不思議な気分。

 

先程、カリカリしてて書いている感があっていい、と書いたが、今は違う。スーッとインクがでてさささっと書ける。

冒頭で手帳にボールペンでメモする際の形容としてずばばばば!と表現したが、万年筆を使うとスーッと書ける。書く、という動作、概念がまさに変わる。

 

力がいらないので書いてて楽なんだが、長期的に使って新たなメリットにも気づき始めた。

疲れない、痛くならない。

 

学生の時と違って、社会人となり毎日毎日ペンをもって相当量の文字を書くことはない。会社への提出資料もパソコンだし、会議の議事録、メモも私はパソコンパチパチしながら。そう、正直、文房具に凝る必要は全くない。

でも、いや、だからこそ、か。たまにペンで文字を書くと、指が痛くなる。特に、ゴールデンウィークや正月などの大型連休に10日くらい休みがあると、手帳を開いてペンをもってメモをとる機会は皆無に等しい。連休明けの会議などでペンを少し走らせるときなどはその痛み、疲れは特に感じやすい。

でも、万年筆だと余計な力が入ってないせいか、ぜんぜん痛くならないのだ。

 

万年筆よありがとう。

 

ちょっと長くなってきたので、今度は万年筆のデメリットについてはまた別のエントリーで。